自由大学『地域とつながる仕事』第4回(欠席のため読書感想文)


問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!?
「自分経営」入門 (ディスカヴァー携書)


 自由大学『地域とつながる仕事』第4回。友廣モデレータと川村キュレータが敬愛する「友成教授」の授業は、仕事を優先したため不参加。悔やまれます。友成教授の著書『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!?』で学習して、参加したみなさんの感覚に追いつこうと思います。


以下、本のまとめと読書感想文

「腑に落ちる夢」っていったい何

 簡単に言えば、「腑に落ちる夢」を追求しつづけることです。「腑に落ちる」という「自分の感覚」「自分の価値観」との勝負をしつづけるということです。それがその人の人生そのものだと思います。
 「夢が腑に落ちる」のは、夢が「利己的」を突き抜けて、「社会的」、すなわち「他者」との関係で「自分の夢」を整理できたとき。

 「追求しつづけること」「勝負しつづけること」。これは自分作りにも、仲間作りにも当てはまると深く頷きました。一旦納得したように思えても、完璧な答えは出ないのです。自分の「夢」も、常に「あれ。やっぱりちょっと違うかもしれない。」と軌道修正をし続けることだと思います。
 また人は常に変化するのだと思います。だから自分自身との関係性、仲間(他者)との関係性も変化して当然で、やっぱりここにも軌道修正が常に必要。
 常に必要とかって辛い感じがしてしまいますが、常に新しい可能性があるとか書くとまったく意味合いが違ってきます。自分の「夢」も、仲間との関係性も、常に可能性を秘めているなんて、すばらしいと思いました。

「ビジョン」の育み方〜マクロな一般的な概念から抜けだし、自分自身の感覚で考える「ミクロ思考」

5W1H方式で、素の自分で考える「ゼロベース思考」を獲得する。

 どんな問題でも、5回も「なぜ」を繰り返せば問題の本質に至るというトヨタ工場の5W1H方式で、自分の素を見極めます。
 それでも「ビジョン」が腑に落ちない、質問が堂々めぐりになる場合、「マクロな罠」に陥っている可能性があると指摘しています。

 まず、自分の夢に対する考えが深まらないのは、「マクロな罠」にはまっているからだと、ひとまず考えてみてください。続いて、「マクロな罠」から抜け出す方法は、「ミクロ」に物事を考えることだということも、いったん受け入れてください。そうして、ミクロに考えて、いまあなたが発している問い、なぜ?の答えを出すのです。
 「マクロ」が一般的な概念だとすると、「ミクロ」は自分自身の感覚です。恋人だったり、親だったり、子供だったり、という具体的な他者と自分との関係性の中で、先ほどの抽象的な概念を考えてみることです。

 儂の好きな言葉にお客様参加型番組〜♪というのがあります。昔ラジオのJ-Waveで「Char」さんと「はな」さんのトークライブ番組を聞いていたら、余りのお客さん参加度に楽しくなった「はな」さんが思わず口にした言葉です。
 置き換えていうなら、自分の夢という番組は、自分のタコつぼの中だけで作るのもいいけど、目の前の素ダコな人たちと一緒に作ったらまた楽しい番組!ということでしょうか。

「アクション」

 壁に穴を開けるのは簡単だ。まずキリで穴を開けること。
 いま一番しなければならない行動を自分の胸に素直に問いかけ、その行動を実行に移すことだ。とにかくやってみる。それしかない。それもささいなことを。

 1点突破銀河英雄伝ですね!兵力や火力を1点に集中することで艦隊の持つ力を何倍にもする戦術。しかし、1点突破には弱点もあって、それは他の星域の敵軍からの砲火を浴びやすいということ。タイミングや効果の予測といった戦略が大切になる。
 というのが宇宙戦争の話で、これを自分レベルで行う際の戦略・戦術として捉えなおすと、戦略にあたるのが、「いま一番しなければならない行動を自分の胸に素直に問いかけ」ることで、その戦術が「その行動を実行に移すことだ。とにかくやってみる。それしかない。それもささいなことを。」ということなのかなと思います。
 いや、まあ、戦略・戦術の話にする必要はまったく無いのですが、好きな小説と同じ理論が出てきたので興奮してしまいました。
 身近な例にすると、転勤族にとっての、町で一番おいしい居酒屋理論ですね。これは誰に教えてもらったのか忘れてしまったのですが、町で一番おいしい居酒屋には面白い人やキーパーソンが集まるのだそうです。新しい町に引っ越したら、まずはその店の常連になることで、その町に溶け込んで行くという、理論というよりも実践的な方法の1例でした。
 

YouME方式

 「一人ひとりが自分の夢を追求する世界」から、「グループで互いの夢を支援しあう世界」への転換をめざしたもの。
 2〜6人のグループを作る。
 1人10分間「自分の夢」を語り、その後20分程度、グループの人たちが、「その人の夢」の実現について自分ができることを話しあう。他人の「夢」に全面的に向き合い、自分に何ができるか一生懸命考える。
 このとき、「自分の夢」を考えていいのは、発表している人だけです。他の人は「自分の夢」は考えずに、ひたすら、「発表者の夢」のことだけを考えつづけ、質問しつづけ、自分に何ができるのかをみんなで議論しつづけます。
 終了間際に、「YouMEシート」に、発表者に対して、一人ひとりが自分のメッセージを書き込みます。そして、発表者は、一人ひとりから、「YouMEシート」を「心から」お礼を言いながら受けとります。

 他人の夢を応援することを、「方式」、にしてしまったところが面白いなと思いました。応援したいと思っていても、その機会がない。YouME方式ならその機会が作れる。これ能登でもやりたいと思います。

 他人のために何かをすれば、他人が自分に何かをしてくれる(、かもしれない)。
 自分ができるのは、「原因をつくりこむ」ことだけです。「つくりこんだ原因」が他人にどう作用して、他人が自分を支援してくれるかどうかは「結果」です。
 「結果」を期待しては、自分がどんどん苦しくなります。力のない自分がふがいなくなります。自分ができることは限られています。結果的にどうであろうが、自分にできることは、「この人の夢と30分間つきあう」という、「原因をつくりこむ」ことだけです。実は、そんな小さな「原因のつくりこみ」が、「他人を必死に応援している」自分自身に小さな幸せをもららしてくれるのです。「YouME方式」の最大の本質がここにあります。

 他人の方が立派だから、自分にはアドバイスなんかできない、なんて、常に思ってました。結果を期待し過ぎていたようです。でも結果を気にするタコつぼは、相当口が狭いようで、なかなか出られません。さらに嫉妬や、あせりやなども壁を厚く高くしているようです。
 でも昨晩寝る前にさんざん不機嫌になった挙句、自分の周りをめぐらせているタコつぼの壁が見えた気がしました。
 いや、まあそんなことはさておき、原因をつくりこむという話でした。お笑いの世界では「種を仕込む」というようですね。種を仕込んでおいて、仕込んでおいて、そのうちのどれが「笑い」という結果に結びつくか、ということを楽しむという芸風ですね。ううむ、お笑いタコつぼの中だったら、なにも気にせず原因をつくりこむことに集中できるんですが、「嫉妬」タコつぼや、「あせり」タコつぼに落ち込んでしまうと、やたらと「結果」が気になります。これはまずは、「今、何タコつぼ」に入ってしまったか?ということに気づく必要があるかもしれません。ではどうやって?ということが今後の課題です。
 考えられるツールとしては、5W1H方式で自分に問いかけてみることでしょうか。

男性的パラダイム・女性的パラダイム

・男性的パラダイムと女性的パラダイムの違い。
 結果というタコつぼを「目的」とする男性と、
 結果というタコつぼを手段として、ミクロな「素ダコ」が目的な女性。
自由大学「地域とつながる仕事」4回目 ~夢を腑に落とすため〜:Simple life

 自由大学の皆さんのMLでは、「男性的パラダイム・女性的パラダイム」という話がよく出てきたのですが、本の中にはこれが登場せず、実はいまいち分かっていないのです。男性の方が「マクロな罠」にとらわれやすいということでしょうか。
 儂はこの春より石川県の珠洲という能登半島の最先端の土地に移住します。珠洲でなにをするかというと、1つは有機農法・自家採取・少量多品目の自給自足農家の実践。もう1つは能登半島を歩いて縦断する里山里村体験道の開拓・普及・運用です。こうやって書くと、でかいですね。明らかに男性的パラダイムな気がしてきました。女性的パラダイムで考えると、「昔あった尾根道を探して夫婦で歩くのが楽しみ」、というところでしょうか。
 生活出来るのか、目的を達成出来るのか、ということが不安になります。多分これは男性的パラダイムで、結果を先に求めている。ミクロな視点で考えると、珠洲は宝の山だ!という、「今感じていること」が見えて来ました。

その他

 社会が便利になるにつれて、「タコつぼ」もどんどん便利になり、最近ではコンピューターでハイテク化され、ますます「タコつぼ」の中だけで生活出来るようになって来た。
 では、高度に「タコつぼ」化する前の社会が何かというと、「自分」と「他」が否応なく直接向き合わざるを得ない社会。「お陰さまで」とか「相互扶助」とか「結」「ゆいまーる」といった言葉で表現される社会なんかな。
 あれ、でも村社会には村社会のタコつぼがあるのか。でもバーチャルな世界よりも「タコつぼ」の層の数が圧倒的に少ないんじゃないだろうか。


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